IDS 製品情報

開発担当の声

製品設計

お客様が求めるのであれば、
冒険的な試みもいとわない。
それがIDSです。

  • お客様のニーズに応える開発設計

    IDSの製品は、自社の前処理システムと他社の自動分析装置をつなぐ役割を担うため、検体の受け渡し方法や検体容器形状等の条件が多数存在します。そのため、標準品を最大限活かすことを前提にしつつも、お客様のニーズに合わせてカスタマイズする仕事が少なからず発生します。標準ユニットの一部変更で対応できれば「流用設計」の部門が担当します。ハードの開発・設計を含む大規模なカスタマイズや新規ユニットの開発は我々「営業技術」が担当し、商談の早い段階からお客様と密に打ち合わせ、開発を進めていくことになります。

    具体的には、当社の標準である一本搬送のしくみをラック搬送やパーソナリティラックに対応させるようなもの。また、従来アームだけを動かしていた分注ユニットを四軸連動型(テーブル側を動かす機構)にすることで処理能力を倍増させるような、新規開発に近いものもあります。こういった柔軟なカスタマイズは、他社なら敬遠する作業かもしれません。しかし、弊社の根底には、冒険的な挑戦もお客様が求めているのであれば試みてみるべきだという社風があります。カスタマイズに躊躇せず、早い段階でスタートできれば、納品までの限られた時間を有効に使うことが可能になります。

  • 挑戦の積み重ねが
    自社のノウハウへ

    人の手で行っていることを自動化するのがIDSのシステムです。つまり新規ユニットの場合、どうすればその作業を機械で再現できるかという構造を”考える”ことが出発点です。この”考える”工程が最も重要であり、その時間短縮が開発スピードの課題となります。このステップが決まれば、図面化する作業はさほど難しいものではありません。製品化の過程では大小の設計変更が発生しますが、IDSの場合は設計・製作・製造が一貫しているからその変更もスムーズですね。

    我々が手掛けている「カスタマイズ」はイレギュラーな工程ですが、一度実績になれば、その後の同様な案件では「流用設計」で対応できる事例になります。また、開発の段階に、動きを試算し、ハードのあらゆる動作をタイムチャートとして書き出すステップがあります。地道で大変な作業ですが、この正確な資料が制御システム開発の基礎になります。すべてノウハウとして蓄積され、活用されるわけです。パテントという形で財産になるものも少なくありません。
    ですから私は、毎システム・毎回の打ち合わせが勉強だと思っています。お客様の二ーズは千差万別です。固定概念を持たず、やったことがなくても挑戦する。机上で不安なら現場に行って確かめる。この積み重ねが、IDSの資産であり、強みだと感じています。